本が増えると部屋が古本屋の匂いになります
古本屋の匂いがする。
本棚に入りきらない本が床に積み上がっていく。
床の本にはほこりが積もっていく。
よろしくない……
なんとかしたい。
でも本が捨てられない。
特に若い頃に買った本が。
手放せば、もう二度と同じものは手に入らないだろうと思う。
だけど、読み返すかというと、たぶん、ない。
そんな時間はない。
あと本を読む集中力が、歳をとるにつれてなくなっていく。
昔は2、3時間で読み終えた1冊の本を、数日かけて読むのです……
もう気持ちに区切りをつけて、二度と読まないだろう本は捨ててしまおう。
と決断してから1年以上。
捨てた本は少し。
それ以上に増えているから、状況は悪くなっている。
一番良いのは、いくら本が増えても収納できる広い書庫を持つこと。
広い書庫を誂えられるだけの大きな家を持つこと。
……無理です。
最近は、特に匂いが気になるようになってしまって、本当になんとかせねば精神的によろしくない。
自分が把握できないほどのモノを持っていても仕方がない。
とか言いながら、実家で親が貯め込んだモノを整理したことがあるが、片付ければ片付けるほど親は悲しい顔をした。
モノを捨てることを「情けない」と感じるらしい。
しまいには、もういいか……と妥協した。
自分でも同じ。
何重の意味でも、「情けない」
だめだなあ……