製造の仕事はおもしろい
なんだか仕事が忙しい。
あまりにも忙しすぎて、職場では年末の大掃除が年明けに延期になった。年明けの予定も、忙しくてのびのびになっている。このままでは年末まで大掃除はないのではないか。別にそれでも誰も困っていない。
30人ほどが働いている小さな工場です。今日は祝日だったけれど、休日出勤になった。なんでこんなに忙しいんだろう……
社会人になったばかりのときは、事務職についた。そのあと何回か転職したけれど、一番長くやったのは事務の仕事になる。
近年は事務職の競争率が厳しいので、未経験可の製造の仕事をやってみた。
おもしろいです。
最初は電気機器のコネクターなどを作る工場で組立をやった。1日5時間のパートタイマー。
そこはちょっと残業が多すぎた。就業時間内に終わらない仕事を自宅へ持って帰って内職をする人もいた。パートなのに、2時間以上も残業する。するとどうなるか。収入が扶養の範囲を超える。それなのに、その会社はパートは決して保険には入れなかった。働く日数も収入も仕事の割り振りも、すべて自分たちで管理しろと言われた。秋くらいになるともう休むしかなくなる人もいた。それでまた他の人が忙しくなる。シワ寄せは、余裕のある人にくる。あまりにもバカバカしいので半年でやめた。
次は、服飾小物を作る工房だった。
趣味の延長線上にあるような感じだと思うと大間違いで、仕事はとても厳しかった。売り物だから当然だ。素人のパートが数万円するような小物を一生懸命作った。作るのはおもしろい。難しいけれど、ひとつひとつ技術をモノにできるのは楽しい。しかし、体調が悪い日が続き、通勤に時間がかかることが辛くなって残念ながらやめた。
それで今は通勤時間が20分の工場に勤めている。
製造の仕事で何が楽しいかというと、まったくできなかったことができるようになることだ。そして、ひとつのモノができあがることだ。様々な人の手を経て、完成に近づいていく。完成した時はやはり嬉しい。あとは、毎日毎日ゲームのタイムアタックをしているつもりでやっている。段々数が上がっていく。そういう喜びもあります。
事務職をやっていた頃は、自分が製造の仕事をすることになるとは思ってもいなかった。何が起こるかわからない。おもしろい。